今年の一字

私にとって2009年にふさわしい漢字は、「広」である。
文字通り、今年は広がりのある年だった。新潟に来て、初めて友達ができた。
ピアノを習いに来てくれる生徒が増えた。ずっと習うことを夢見てたギターを習い始めた。メダカと金魚を飼い始め、たくさんの花たちと植物を育てた。インターネットを繋いでもらい、自分のお小遣いから新聞を取り始めた。関東から友達が会いに来てくれた。私の奏でるピアノで人が喜んでくれた。ひとつだけ、悲しいことを挙げるとしたら、大好きな愛犬が死んでしまったこと。でも、きっと広い空から毎日見ていてくれるって信じてる。

2008年に結婚して、引っ越してきたものの、いろんなことが想像していたより遥かにうまくいかず、ひとりでメソメソしていた昨年。いつもいつも此処は、自分の家じゃないんだって、旅行に来ているんだって、自分に言い聞かせ我慢した。県民性に全然馴れなくて、うまく馴染めなくて、いつも東京に逃げることばかり考えていたけれど、ここに来てもうすぐ二年。やっと周りの人の優しさに気づいた。関東じゃなきゃ、ダメなんだ。私は暮らしていけない。って、勝手にレッテルを張って、関東に住めないことの劣等感でいっぱいだった。でも、そんなことないよ。暮らしていけるよ。って、自分から自分に言えるようになった。

ここにも、こんな私に優しくしてくれる人がいた。心配して声をかけてくれる人、知らないことを教えてくれる人がいた。

来年には、もっともっと楽しいことがありますように、たくさん笑えますようにと願いたい。