2019年 冬の夜

帰省先の実家で過ごす最後の夜。6ヶ月の娘を膝に乗せピアノを奏でる。隣には3歳の娘が座って、鍵盤をたたく。そんな姿を見た母が、「幸せな光景だね」と言った。そして「子どもの幸せは私の幸せなのよ」と言った。母がいつまでも幸せな気持ちでいられますよ…

演奏会

今日は、大学の先生の演奏会へ。いろんな人の演奏を聴いて、刺激を受けた。 私も、子どもがもう少し大きくなったら、ピアノをたくさん弾きたいと思った。最後に先生が、弾いてくださって、心にじーんとした。やさしいやさしい音だった。この音を一生覚えてい…

ちいさな寝息

2015.7.17 娘が生まれた。ようやく私は母になることができた。ちいさな命は、いろんなことを私に教えてくれる。ちいさくて、かわいくて、難しい。それが私の初めての娘。もうすぐ、1才。生まれてきてくれて、ありがとう。あなたの存在が私の幸せです。

前へ前へ

妊娠8ヶ月も残りわずかになった。産科で友達ができた。出産予定日も、年齢もほぼ同じ。望んで望んで、子どもを授かった境遇も同じ。さすがに、自分のように長年かかったわけではないけど。 この北の大地に来て、4年目。 はじめての友達。正直、すごく嬉しか…

いのち

結婚7年目にして、はじめて赤ちゃんを授かった。 それはもう、人生の中で一番嬉しく喜びに包まれた。 神さまありがとうって思った。 ひとつのいのち。 大事に大事に育てたい。 未来へのドアが開かれた気がした。 一歩一歩、歩いていきたいと思う。

変わっていくもの変わらないもの

教え子たちのその後を追うと、私が知っているその子たちの枠を越えた成長を遂げていた。小学生だった子が、高校生になっている。しっかり勉強をして真っ直ぐ進学校にいっている子。友だちとの青春を謳歌している子。姿も中身も、目まぐるしく成長を遂げた子…

あの日のあの場所へ

澄んだ空を見上げると、シロちゃんに会いたくなった。とても会いたい。そして、あの日のあの場所へ行きたい。シロちゃんが生まれ育った街。空の色が明るい水色で、海がとってもきれい。照りつける太陽にだって、笑い飛ばせる力を持っていた。あの空を、あの…

もやもや

自分の行いが正しいのか、否か、今日ほど分からなくなった日はない。恩師に誕生日のプレゼントを贈り、毎年喜ばれているのか不安なまま、何年も繰り返し。やめるタイミングも見つからないし、急にやめるのも失礼かと思うし、かと言って、迷惑に思われている…

7回目の記念日

7回目の結婚記念日。入籍の日のことを思い出していた。あの日、私は完全なるマリッジブルーに陥り、あんなに結婚を望んでいたのに、信じられないくらいに寂しかった。付き合っているときは、一緒にいるだけで、それだけで幸せだった。けれど、いざ一緒に住ん…

春の嵐

今週のお題「春の嵐」 ここ3日ほど、強い風の日が続いてる。関東では、桜が満開だそうだけど、こちらは桜どころか、雪が降っている。昼間の気温も3度ほど。こうなったら、家の中で温かい珈琲を飲みながら、本を読んでいるしかないという考えに落ち着く。少…

輪廻

輪廻転生が本当にあるのかなって、たまに思う。もしも、再度があるのなら、それはそれでいい。できたら、そうありたい。そう信じたい。 けれど、もしもなかったら、人も動物も皆、なくなっちゃうんだね。 自分がこの世界からいなくなるのは、怖いし、考えら…

夜の空

よく空を見るようになった。今夜も嵐だけど、風が強いおかげで、雲がどんどん流れていく。そして、ちいさな星がひとつ見えるんだ。 空を見上げていると落ち着くのは、子どものころに見た空と、今見ている空が同じような気がするからだとそう思っている。 生…

神さま

空の上、ずーっと上をじっと見つめていた。ひらひらと雪が降りてきて、頬を濡らした。冬は毎日雪が降る。それが日常になると、雪が降らないことが安易に想像できなくて、どんな冬の日を過ごしていたのか、薄れゆく記憶の中で曖昧に思い出していた。神さまは…

地元、地元

今回の帰省は、友達のリサイタルがあるから、長めに。今夜は久しぶりに地元の友達に再会して、リア充できた。もう、明日帰ってもいいくらい。空気の入れ替えは済んだ。 帰ったらすぐ通院。どんなことになったとしても、後悔はない。もう人生がどこで終わろう…

逃げ道

どうにも上手くいかないとき、音楽か、本に逃げる私。今回は音楽に逃げ道を作ってもらっている。とにかく、音楽を聴きまくり、何も考えないように、何も考えられないようにする。そうすることで、回復するのを待つ。ひたすら時が過ぎるのを待つ。猫になりた…

雪空

明日が雪でもそうでなくても、構わない。天気予報を見ても、アナウンサーの声が全く耳に入ってこなかった。 できることなら私の中の感情の塊を、全部雪空の彼方に投げてしまいたかった。誰にも会いたくない、誰とも話したくない。どこかに隠れてしまいたい。…

2013 雪

この街に来て二度目の冬。早々と雪が舞い降りてきた。雪の静けさって格別。世界から音が消えてしまったように、しんとして。動物たちは森にそっと身を寄せているんだろうね。私はというと、三度目の挑戦をしているところ。当たりが2つあるくじ。当たりが出…

箱の中

どうしようもなく曇りの空今日も昨日も 曇りの空 悲しいとき どうしたらいい?不安なとき どうしたらいい? 箱の外に 出られないよ怖くて 寂しくて 明日は 晴れなのか 雨なのかそれさえも 分からなくて こぼれる涙を そっとかき集めて空に飛ばした 「苦しい…

良いことの数

夏の帰省。 故郷の夏は格別で、ミンミン蝉と、ツクツクホウシがお出迎え。 どこかの誰かが言っていた。人生の中で、人の数だけいろんな人生があるけれど、良いことと、そうじゃないことの数は同じなのだと。 そうなのかもしれないと、思った。 それらは、決…

紫陽花

8月に紫陽花が咲くなんて、ここに来るまで知らなかった。弱めの暑さがやってきて、それでさえも受け止められないくらい。 朝顔なんて、まだ蔓を伸ばし始めたばかり。風船かずらも地面から顔を出したばかり。早くしないと秋になるよ。 そして、凍てつく冬がや…

行ったり来たり

生きていればいろいろあるって、そう思う。そのいろいろは、自分で選べるいろいろと、選べないいろいろがあるってことも。 ひとつ得ると、ひとつ失いそうな気がして怖い。これだけ待って、もし望みが叶うのなら、これ以上嬉しいことはないんだけど、そうなら…

中央線

走り出せ 中央線夜を越え 僕をのせて ひとつひとつゆっくりと流れる言葉に耳を傾けて 目を瞑る 優しい音楽が好き 雨の音と混ざる歌声は決してフラットではなくて 君と僕のララバイ 今日もありがとう にほんブログ村

私のお母さん

今週のお題「私のお母さん」私のお母さんは、究極のロマンチスト。音楽が好き、歌を歌うこと、絵を描くことが好き。 私が物心ついた時には、家の中にはいつも、音楽かお母さんの歌声があった。 流れている曲は、古いLPのレコードで、サイモン&ガーファンク…

開花

ようやく咲き始めた桜。今年は春がやってくるのがゆっくりのよう。ひだまりに春を感じながら空の彼方を見つめていた。春は、どんなにゆっくりでも、必ずやってくる。桜だって、いつかは花を咲かせる。 それが自然の摂理であり。だからそのうち・・と思ってい…

1から始める日

学生や就職したばかりの頃、怖いものなんてポケットに入るくらいで、自分で自分をいくらでも楽しい気分にさせることができた。いつの間にか、悲しい自分と不安な自分を作り出し、それらはこの1年の大半を埋めた。 明日は、ひとつだけ歳をとり、1年の1日目…

ビー玉

子どもの頃から、ビー玉が好きだった。光に当てるとキラキラしていて、色の中に吸い込まれるような、そんな気持ちになった。 ひとつふたつ記した言葉に、触れそうで触れない場所にいるのは、偶然なのか、或いは意図していることなのか。 もしも、後者だった…

風の日

眠れない夜が続いている。 眠れないときは、どうしたら眠れるのか、今までどうしたら眠れていたのか、それさえも分からなくて、真っ白な天井を見ながら、音楽を聴いていた。 まだ雪は降るようで、スキー場のライトが遠くで光ってる。 どうしようもなく寂しい…

故郷

故郷の街には春が近づいている模様で、遠くの空を想っていた。雪が続いているこことは、随分景色も違うのだろうね。母が歌ってくれた歌を思い出す。人生は、いろんなことがあるんだとじんわり感じる。後で過ぎたときに、そんなこともあったねって笑えたらい…

Y

電話をしてても、音楽を聴いていても、涙がこぼれてくる。どうしてなのかも分からないまま、好きなSpitzの曲を聴いていた。 草野さんは、詩の天才だと思う。無理なのは分かっているけれど、一度お話ししてみたかったな。 どんな人生を歩んできたんだろう。ど…

春はまだ遠く

きらきらと光りながら降ってくる雪を眺めることにも慣れたけど、この土地を自分が暮らす街と受け入れることは簡単ではなくて。どうやら、新しい土地に馴染むことを不得意としているみたいだって、ここに来てようやく思い知った。 心の中で、そっと···だけど…