神さま

空の上、ずーっと上をじっと見つめていた。

ひらひらと雪が降りてきて、頬を濡らした。

冬は毎日雪が降る。

それが日常になると、雪が降らないことが安易に想像できなくて、どんな冬の日を過ごしていたのか、薄れゆく記憶の中で曖昧に思い出していた。

神さまは、いるのかな。

そんな風に初めて思った。

どちらの神さまでもいい。

どうか願いをかなえてください。


生きている意味を教えてください。


諦めないで それは未来へ

かすかに残る けもの道



怖がらないで 闇の向こうへ

手を伸ばす前の 回り道


スピッツの歌が私の支え。