1から始める日

学生や就職したばかりの頃、怖いものなんてポケットに入るくらいで、自分で自分をいくらでも楽しい気分にさせることができた。

いつの間にか、悲しい自分と不安な自分を作り出し、それらはこの1年の大半を埋めた。


明日は、ひとつだけ歳をとり、1年の1日目から始める日。



きっとだいじょうぶだよって励ましながら、一番最後の夜を閉じる。



明日になったら、明日の風が吹いていたらいいな。


いつか笑って話せたらいいな。


今日の日はさようなら。

また会う日まで。