変わっていくもの変わらないもの
教え子たちのその後を追うと、私が知っているその子たちの枠を越えた成長を遂げていた。
小学生だった子が、高校生になっている。
しっかり勉強をして真っ直ぐ進学校にいっている子。友だちとの青春を謳歌している子。
姿も中身も、目まぐるしく成長を遂げた子たち。
私は、あの頃のまま。
私の中で時が止まっている。
振り返るのは、自分にとってメリットになるとはあまり思ってはいない。
けれど、どうしてこんなにも、過去をいとおしく、必要としてしまうのだろうか。
この先も、ずーっとずっと過去は輝いていくのかな。
もう一度、今が一番いいと思う日は来るのだろうか。
涙が出るほど嬉しくて、息ができなくなるくらい笑う日はくるのだろうか。
赤や黄色に染まった木々を見ながら、秋の深まりを感じる日。
雪虫たちが飛び交って。
今年も、もうすぐ冬がやってくる。
2014年 秋の夜。