もやもや

自分の行いが正しいのか、否か、今日ほど分からなくなった日はない。

恩師に誕生日のプレゼントを贈り、毎年喜ばれているのか不安なまま、何年も繰り返し。やめるタイミングも見つからないし、急にやめるのも失礼かと思うし、かと言って、迷惑に思われているかもしれないとも思うのだ。

今年は特にそう強く感じた。
プレゼントを送った当日に連絡はなく、次の日に、メールでお礼が届いた。ありがとうはあったけど、喜んでいただけてることを特に感じることはできなかった。

そして、私の誕生日ごろにお返しをいただくのだけど、それも申し訳なく思うし、毎年何がいいか決まらなくて...とプレゼント選びに迷っている様子で。
完全に、厄介な用事を増やしていることは間違いないだろう。

お返しはいらない。
それとなくお断りしても、送ってくださる。

私としては迷惑でないのなら、恩師にプレゼントを贈りたい。

それに、何年も続いてるのに、いきなり贈らなくなることはできない。

本当の気持ちが見えるなら、いいのにな。

来年はどうするか、ゆっくり考えることにする。

大人の会話は難しい。

言葉のかけ方、話題の選び方。

喜ばれる話題を選んだと思っても、そうでなかったり。

深くを聞かず、季節の事柄や、差し障りのない範囲の仕事の話をふるのが一番安全と思った。

聞かれたくないこと、言いたくないことは、誰にもあるよね。

触れないように、そっと距離を保って。

人それぞれに人生があって、その数だけ、苦労がある。

自分以外の人の苦労を知る手立ては何もない。

どんな気持ちを抱えて生きているかなんて、分からない。

ただ少しだけ、ほんの少しだけでも、恩師にお元気になってほしかった。受話器の外にあるお顔を笑顔にしたかった。ただ、それだけだった。

恩師が、子どもだった私達を笑顔にしてくださったように。