声と音
初めての夜のcafe&barでのライブは、大人の青春の風景だった。
経験したことのない雰囲気の中でピアノを弾くのは、容易なことではなく、久しぶりに緊張してしまった。
けれど、共演者が私に花を持たせてくれるような演出をしてくれ、お客さんが便乗して盛り上げてくれたおかげで、私は随分いい気持ちで舞台に立つことができた。
ギターの先生とも、息をひとつにして演奏ができた気がした。再び、自分にもキラキラした時代が再来したような気持ちになり、このまま時が止まればいいのにとすら、思ったのだ。あの夜、自分の立ち位置を見つけ、やっと自分のやりたいことをやってる気がした。
今夜も星がきれいと歌った声が、まだ心に残っている。一番好きな歌だとは知らなかった。
ギターって、こんなにも幅広い音色があって、こんなにもきれいにdim.ができるんだと思った。
私はギターの先生の音楽が好き。
期限が切れなければいいのに。
ずっと一緒に演奏できたらいいのに。